手塩宿(生活介護)

次の10年に向かって

 生活介護事業所「手塩宿」は、平成20年4月から開所し、10年が経ちました。現在、26人が白井市、鎌ケ谷市、船橋市より通所しています。利用者の障がいは主に知的・身体障がいです。法人として掲げる「フラットな社会を」を目標に、作業を通じての製造活動や、近隣に住んでいる人を対象としたイベント開催などで地域貢献に励んでいます。

 利用者の作業は主に製菓と農耕の二つに分かれています。手塩宿は、障がいを持つ人でも高品質の商品を製造し、その作業を通して社会貢献することや、売上げを得て働いた対価を得ることを大切にしています。それぞれの作業で得た売上げを、利用者の工賃として支給しています。

自信をもってお薦めする焼き菓子や野菜

 焼き菓子の製造では職員が補助し、全ての工程に利用者が携わっています。また、焼きあがった菓子の袋詰めも利用者が行ない、購入してくれる人のために一つ一つ丁寧に完成させています。中でも名物の「モロヘイヤクッキー」は農耕作業で育てたモロヘイヤを使用しています。夏の暑い時期に葉を収獲し、1枚1枚水洗いして、乾いた葉をすりつぶすことでようやくパウダーが完成します。クッキーに加えることで独特の青臭さが無くなり、子どもたちにも好評です。また、製菓商品は、白井市まちづくり寄附金(ふるさと納税)の返礼品としても登録されています。手塩宿が自信を持ってお薦めする焼き菓子を試してみてください。

 農耕作業では施設近隣の畑を使用して四季折々の作物を育てています。農薬に頼ることの無い自然農法で、堆肥などの肥料作りから始め、安心して食べられる野菜を成育しています。7月はモロヘイヤ、オクラ、ナスなどが収獲時期を迎えます。

手塩宿作業

丁寧に1枚1枚作る菓子

和気あいあいと

 地域に向けたイベントとして「ぱずるでい」を開催しています。地域をパズルと表現し、手塩宿がその1ピースを担うことを目標として皆さんが楽しめるイベントです。昨年度は「流しそうめん」「ハロウィーンの仮装大会」「太鼓体験」「お菓子の家作り体験」など、施設と地域の交流の場となるようなイベントを開催しました。

 施設内のイベントとしては、ピクニックや運動会などを開催しています。5月のピクニックでは公園に出かけ、爽やかな風を浴びてリフレッシュしてきました。また、日帰り旅行や一泊旅行も開催しています。日帰り旅行では毎年東京ディズニーリゾートへ出かけています。一泊旅行では、コースを利用者自身の希望によって選択し、参加しています。昨年度は、「東京ドイツ村の夜景イルミネーション鑑賞」「スパリゾートハワイアンズ、アクアマリン福島観光」「ユニバーサルスタジオジャパン観光」といったコースを提供しました。

 外観からは施設には見えない手塩宿ですが、利用者と職員が和気あいあいと生活しています。障がいによって生活を区別することのない「フラットな社会」を目指して、今日も作業に取り組んでいます。

手塩宿

所在地

根200-37

電話番号

047-492-7822

運営者

社会福祉法人フラット

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地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

福祉部 障害福祉課
〒270-1492 千葉県白井市復1123番地
電話番号:047-492-1111
ファックス:047-492-3033
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