ヒブの予防接種について

生後2か月を過ぎたらヒブの予防接種を受けましょう

乳幼児の細菌性髄膜炎とヒブ

 大切な脳やせき髄を包んでいる膜を髄膜(ずいまく)と言います。この髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気が髄膜炎です。細菌が原因で起きる「細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)」は、治療後の経過が悪く後遺症が残るなどの問題があります。初期症状としては、発熱、嘔吐(おうと)、不機嫌、けいれんなどで、風邪などの他の病気と症状が似ているため、早期に診断することはとても難しい病気です。乳幼児の細菌性髄膜炎の原因菌としては「インフルエンザ菌b型」略してHib(ヒブ)が大半を占めています。ヒブは、冬に流行するインフルエンザウイルスとは全く別ものです。ヒブは、髄膜炎の他にも中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎など様々な感染症を引き起こします。

ヒブの予防接種の受け方

 生後2か月から接種することができます。望ましい接種のスケジュールとしては初回免疫としてそれぞれ4週間以上の間隔(標準は4週間から8週間)をあけて3回、追加免疫として3回目の接種から7か月以上あけて、1回の計4回接種します。初回の3回は、1歳になるまでに完了しましょう。必要回数の接種をすることで、ほぼ100%の免疫ができ、ヒブ感染症に対して高い予防効果が認められています。

 ほとんどの人が小児肺炎球菌と一緒に接種していきます。

 1回目を生後7か月までに開始できなかった場合は、接種回数が変わってきますので、健康課までご相談ください。

ヒブの副反応

 接種部位の発赤(44.2%)や腫れ(18.7%)、硬結(しこり)17.8%が多くみられる反応です。一時的なもので、数日で消失します。また、接種した2.5%の人に発熱が起こります。
 ヒブワクチンには、ウシの成分が製造過程で使用されていますが、このワクチンが原因でTSE(伝達性海綿状脳症)にかかったという報告は1例もなく、このワクチンを接種した人がTSEにかかるという危険性はほとんどないと考えられます。

 もし、副反応と思われる症状があったら、健康課にご連絡ください。

この記事に関するお問い合わせ先

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