親子の歩みを大切に

子どもと向き合う時間が増えたこの1年半、健やかな成長に喜ぶことが増えた半面、我が子のふとした仕草にあれ?と不安に思うことも増えた保護者のみなさんも多いかと思います。

例えば健診を控えた時期、母子手帳のチェック欄に印をつけながら「いいえ」になるのかなぁ?と思ったとき。または子育て支援施設や公園などで同じ年頃のお子さんに会い「あ、もうお友達はこんなこともできているのか。」や「いいなぁ、子どもがちゃんとママの言うことを聞いてくれて。うちの子なんか・・・。」と思ってしまった帰り道。せっかく楽しく過ごしに行ったはずなのに、と落ち込んでしまうこともありますよね。

最初にお伝えしておきたいのは、母子手帳や育児書の発育発達のめやすはあくまでも「めやす」であり、子どもたちの成長には本当にその子その子それぞれの個性がある、ということです。

ちなみに、母子手帳の「この時期にできるようになりますよ」の矢印は「約半数のお子さんができるようになる時期」から「約9割のお子さんができるようになる時期」の間を示しています。決して「まだできない」ことは珍しいことでも悪いことでもありません。

ですから「まだできないのはうちの子だけかなぁ」と落ち込みすぎずに、しっかりお子さんをみているからこそ気が付いてあげられたのだと、まずはパパママさん、自分たちをほめてくださいね。

それでは、子どもの発育発達が心配になったときには実際にどうすればいいのかな?という質問もよくお受けします。

その際には、まずは健康課の母子担当保健師の皆さんか、私たち子育て世代包括支援センターまで問い合わせてしてみてくださいとお答えしています。特に妊娠から出産、そして育児スタートの時期を見守ってきた保健師さんは、お子さんの成長の経過を把握しています。お子さんを見守っているのはご家族だけではない、と思えたら、少し抱えている不安が軽くなるかもしれません。

また、市ではお子さんの年齢に合わせてさまざまな健診や相談の機会を設けていますので、以下のリンクをご参考ください。発育発達に関しての不安や育児に関する悩みがありましたら、ぜひそういった機会を活用して相談してくださいね。

実は私コーディネーターも、市のいろいろな施設の先生方や保健師さんに、年に数回自分の子どものことで相談にのってもらっています(現在形)。まもなく成人を迎える我が子ですが、それでもまだまだ悩みや心配は尽きません。

そして今、まだ小さなお子さんの保護者の方とお話してみると、ネットや育児書ではこう書いてありますが、うちの子を見ると心配ですというお問い合わせもいただきます。さまざまな育児書やネットの情報で不安になる分、今の時代の育児はより大変なのかもしれません。

育児書やネット上のたくさんの書き込みは参考になるのは確かですが、今、目の前で泣いている我が子の「一撃必殺の取説」にはなってくれないのを、この15年間未熟な母として何度も感じました。

もし私が15年前に戻れるなら。きっと「育児書やネットを検索しまくる前に、目の前にいる自分の子どもをとにかくかわいがれ!!」と15年前のヘタレな自分の背中をバシバシ叩くだろうな、と思います。

育児書やネットで得た知識を活かしながらも、まずは目の前にいる我が子をよく見て丁寧に関わることで、自分たち親子だけのスペシャルな取説を作っていく。それが親子の歩みの時間なのかもしれませんね。

はいはいからつかまり立ち、そして伝い歩きへ。これが発育の目安にはなります。

でもお子さんによっては、はいはいをせずにいきなりつかまり立ちをしたり、慎重におすわりをしながらじっくりまわりを見ていたり。それぞれの歩みでお子さんは成長していきます。焦らずゆったり、お子さんの歩みを見守ってくださいね。

親子の歩みに大切に寄り添いながら支援してくれる場所は、市内にいろいろあります。その場所探しに困ったら、ぜひ下記までご相談をお待ちしています。

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健康子ども部 子育て支援課
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