ロタウイルス感染症ワクチンについて

生後14週6日までに受け始めましょう

ロタウイルス感染症とは

このワクチンはロタウイルスによる胃腸炎の重症化を予防するものです。

ロタウイルスによる胃腸炎は、急激な嘔吐と水のような下痢便を排泄し、大変つらい病気です。発熱も3割から5割程度の人にみられます。ロタウイルス感染症により、世界では5歳未満の子どもが年間約50万人死亡しています。日本では死亡例は少ないですが、嘔吐・下痢による脱水やけいれん、腎不全、脳炎などの合併のため入院治療が必要となるケースがあります。

ワクチンについて

飲む生ワクチンで、接種回数と1回の接種量が異なる2種類のワクチンがあります。2種類の安全性や効果に差はありませんが、接種回数が異なるので、他のワクチンとの接種スケジュールなどを考慮して選択してください。

原則として途中からワクチンの種類を変更することはできませんので、最初に選択したワクチンで2回目以降も接種します。

予防接種の受け方

初回の接種は出生6週0日から接種可能ですが、標準的には生後2か月に至った日から、27日以上あけて、ロタリックスの場合は2回接種、ロタテックの場合は3回接種します。

どちらのワクチンも初回接種は出生14週6日後までに接種します。それ以降の初回接種は安全性が確立していないため、勧められていません。

ワクチン接種の前後の注意・・・腸重積症の症状に気を付けましょう

上手に飲めるように、接種前30分ほどは授乳を控えましょう。

ワクチン接種後2週間ほどは、便の中にワクチンのウイルスが含まれることがあるため、おむつ交換の後はていねいに手を洗ってください。

また、どちらのワクチンも、接種後1から2週間は腸重積症の症状に注意が必要です。腸重積症は0歳児の場合、ロタウイルスワクチンを接種しなくても起こる病気で、手術が必要となることもありますが、発症後早く治療すれば手術をせずに治療できます。泣いたり不機嫌になったりを繰り返す、嘔吐を繰り返す、ぐったりして顔色が悪くなる、血便が出るなどの症状があったら、すみやかに接種した医療機関を受診してください。

接種できない場合

未治療の先天的な消化管障害のある人や過去に腸重積症をおこした人、重症複合型免疫不全のある人は接種できません。

この記事に関するお問い合わせ先

健康子ども部 健康課 保健予防係
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