腸管出血性大腸菌による食中毒予防に係る注意喚起
菌の特徴
腸管出血性大腸菌は、家畜などの糞便中に見られ、糞便や糞便に汚染された食品を介して食中毒を引き起こします。100個程度の少量の菌でも感染すると言われています。
潜伏期間・症状
・潜伏期間:3日から8日
・主な症状:頻回の水様便、激しい腹痛を伴う血便
まれに、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症することがあり、抵抗力の弱い高齢者、小児は注意が必要です。
主な原因食品
・レバーなど食肉の生食
・焼肉、食肉調理品(例:メンチカツ、ハンバーグ)などの肉料理の加熱不足
・腸管出血性大腸菌に二次的に汚染された飲料水や野菜など
予防方法
・生肉等を冷蔵庫で保管するときは、ビニール袋や蓋付き容器に入れ、肉汁で他の食品を汚染させない
・食肉調理品を調理する場合は、記載された調理方法をよく読み、中心部までよく加熱して食べる(中心部が75℃、1分以上の加熱)
・一度にたくさんの冷凍食品を調理すると油の温度が下がり、記載された時間では不十分な場合があるため、しっかり加熱される量と時間で調理する
・加熱後は、清潔な箸などで中心部の色や肉汁が赤くないことを確認する
・加熱する前の製品を触った後は、よく手を洗い、加熱前後で菜箸や食品を使い分ける
家族が感染した場合に注意すること
・トイレの取っ手やドアノブなど、よく手で触る場所を消毒用アルコールなどで消毒する
・感染者の糞便を処理する場合は、使い捨て手袋を使用し、二次感染を防ぐ
・感染者の便で汚れた下着は、塩素漂白剤などでつけおき消毒をしてから、家族のものとは別に洗濯する
・感染者はできるだけシャワーまたはかけ湯で済ませ、バスタオルの共用はしない
参考資料
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2021年03月01日