木所沢中村家文書(市指定文化財)

(写真)慶長の水帳

慶長の水帳

種別

有形文化財(歴史資料)

所在地

概要

 本史料群は江戸時代に名主を務めた白井市木 所沢地区にある中村家に伝わるものです。その内、慶長7(1602)年の水帳は写しではありますが「白井」の地名を記録する最古級の史料です。 この水帳の表紙には「慶長七壬刀年八月四日 下総國印西外郷 白井郷之内荖沢村」と書かれており、中世以来の当地域が呼び名として白井郷が使われてきたことを示す市内最古の文書になります。
 また木所沢中村家文書は近世の所沢村の状況を伝える貴重な文書群であり、また明治期の白井の状況を知る意味でも白井市の歴史上価値の高いものです。

用語解説

水帳 (みずちょう)

検地帳と同じもの。地名・田畑の種別と反別、所有者名が記録されています。

印西郷 (いんざいごう)

室町時代に今の印西市から白井市にかけての地域を指します。印旛沼側を印西内郷、利根川側を印西外郷と呼び、印西外郷に6郷、印西内郷に6郷があったことが知られています。白井市では北側に平塚郷、南側に白井郷、東側に矢田清戸郷が存在しました。白井郷は印西外郷の一つです。

所沢 (ところざわ) 村

白井市大字木は明治期に付いた名称です。江戸時代までは所沢村と野口村に分かれていました。今でも国道16号の歩道橋には「白井市所沢」の地名が残されています。市指定文化財の鷲神社本殿は所沢村の神社になります。江戸時代には「荖沢」という表記も使用されました。

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