医療と介護の連携に向けて -多職種合同研修会の実施ー

多職種合同研修会の実施

白井市では、2025年までの間に75歳以上の高齢者が急増しますが、これに伴い、認知症や要介護状態になる方、医療が必要な方も増えていくと予測されます。

認知症や要介護になっても、医療依存度が高くても、住み慣れた地域で安心して尊厳ある生活をおくるためには、地域の皆様の見守りや支え合いの他、地域の専門多職種が連携を深め、チームを作って高齢者ひとりひとりの暮らしを支えていくことが大切です。そのきっかけとなるよう、平成26年度から医療と介護に携わる多職種による合同研修会を行っています。

令和3年度 第1回多職種連携研修会

令和3年11月11日・20日の2日間の日程を設け、「薬剤師×ケアマネジャー 多職種で支える認知症支援」をテーマに 第1回多職種連携研修会を開催し、36名の参加がありました。

前半は、「かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師の役割」について、アイセイ薬局白井店薬剤師の加藤育則氏からご講演いただき、また「認知症初期集中支援チーム員活動(認知症高齢者の服薬支援)」について、チーム員より報告しました。

後半は、薬剤師とケアマネジャーが、「認知症高齢者の服薬支援を通して各職種の立場で日ごろ感じている課題」等について、意見交換を行いました。

利用者様から服薬に関する相談を受けたり、服薬支援の必要性に直面した際に、薬剤師が介入することでのメリット、多職種連携の重要性を大いに感じていただける機会となったと感想をいただきました。

令和元年度 第4回多職種連携研修会

令和2年2月27日に予定していた研修は、新型コロナウィルスのまん延防止のため、次年度に延期になりました。

令和元年度 第3回多職種連携研修会

令和2年1月15日「多職種で支える在宅看取り」をテーマに 第3回多職種連携研修会を開催し、38名の参加がありました。

前半は、在宅看取りの現状について、柏市・白井市・近隣地域において訪問診療・在宅緩和ケアを提供されている柏れんげクリニック院長成毛大輔先生からご講演いただきました。

後半は、各職種が看取りについてのご本人の希望を叶えるために感じている課題について、グループワークを行いました。ご本人が最期の時をご自宅で過ごしたいと希望していても実現できない理由としては、在宅医療・介護に関する情報が少ないために、ご家族の不安が強かったり、ご本人が家族に介護の負担をかけたくないと考える場合があるなど様々な意見が聞かれました。

参加者からは、異なる職種や立場からの意見を聞くことで新しい発見や気づきが得られたとの感想が聞かれました。

 

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令和元年度 第2回多職種連携研修会

令和元年10月29日 第2回多職種連携研修会を開催しました。

「多職種で取り組む入退院時支援」をテーマに、住み慣れた地域で暮らし続けるための円滑な入退院時支援のあり方について考える機会にしました。

最初に、在宅医療・介護連携推進事業として実施している4つの課題別ワーキングのうち、「入退院時連携ワーキング」で作成した医療・介護関係者向け「入退院時連携ルールブック」の完成報告を行いました。

続いて、北総白井病院、白井聖仁会病院、千葉白井病院、鎌ヶ谷総合病院の医療ソーシャルワーカーの皆様より、入退院支援の取り組みについて説明していただきました。

最後に、入退院時支援について各職種が感じている課題について、参加者同士で共有するためにグループワークを行いました。

36名の参加者からは、普段は電話でやり取りすることが多い医療ソーシャルワーカーの顔が見れて、直接話を聞くことができて良かった、顔の見える関係性がつくれた、相互理解につながった等の感想をいただいています。

第2回研修会の様子

令和元年度 第1回多職種連携研修会

令和元年8月26日に第1回多職種連携研修会を開催しました。

「最期まで自分らしく生きることを支援するために」をテーマに、人生の最終段階の過ごし方について本人の意向を尊重するために、医療・介護関係者が取り組まなければならないことを考える機会にいたしました。

3部構成で展開し、第1部:高齢者救急に関わる現状について白井消防署 宮崎救急救命士から報告、第2部:「本人の意向を尊重した人生の最終段階のあり方」について医療法人社団恵修会理事長 亀山大介氏による講演、第3部:グループワーク「人生の最終段階に関わる医療や介護の現場で何がおきているのか」をテーマに行いました。

市内の医療・介護・消防関係者43名が出席し、このテーマにおける課題や悩みを共有し、多職種で協力して取り組んでいく必要があることを認識していただきました。

第2部 亀山大介医師の講演の様子
第3部 グループワークの様子

平成30年度 第4回在宅医療・介護連携研修会

平成31年3月29日に第4回在宅医療・介護連携研修会を開催しました。

「多職種連携で支える高齢者の在宅歯科医療について」をテーマに、市内で在宅療養支援歯科診療所1として開業されているすまいる歯科の近藤歯科医師を講師に招き、歯科訪問診療の実際や多職種連携の必要性などについて、画像や実際の症例を用いてご講演いただきました。

26名の参加者からは、「連携の重要性について認識を深めた」「具体例を示しながら説明してもらい、分かりやすかった」等の感想をいただいています。

第4回研修会の様子

平成30年度 第3回在宅医療・介護連携研修会

平成31年1月18日に第3回在宅医療・介護連携研修会を開催しました。

「アドバンス・ケア・プランニング」をテーマに、亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科医長、地域連携室長の蔵本浩一氏を講師に招き、講師が考案された「もしバナゲーム」体験を通して、参加者自身が人生の最期にどう在りたいかについて考え、グループ内でそれぞれの思いを話し合いました。

参加された46名の医療・介護職の方々は、ゲームを通して人生の最期に大切にしたいことの思いの多様性に触れ、他の人の思いに触れていく中で自分の思いもゆらぎ、変化していくことを体感しました。

なんとなく「縁起でもないから」と避けてしまいがちな話ではありますが、カードを使うことで難しい話題を考えたり話し合うことができました。この研修をきっかけに、今後は、市民向けに「もしバナゲーム」を活用した「もしものときに備えた話し合い」の取り組みを進めていきたいと思います。

第3回研修会の様子1
第3回研修会の様子2

平成30年度 第2回在宅医療・介護連携研修会

平成30年11月15日に第2回在宅医療・介護連携研修会を開催しました。

「非言語コミュニケーション 言葉が無くても心が伝わるコミュニケーション術」をテーマに、ケアリングクラウンとして全国の病院や介護施設でご活躍されている金本麻理子氏を講師に招いて開催しました。

医療・介護職38名が参加し、コミュニケーションスキルを実際に試しながら、言葉以外の表情や距離感などの非言語コミュニケーションが与える影響力について体験しました。

参加者からは、普段の業務に早速取り入れていきたいという感想が寄せられました。

第2回研修会の様子

平成30年度 第1回在宅医療・介護連携研修会

平成30年9月28日に第1回在宅医療・介護連携研修会を開催しました。

「認知症介護家族の思いを知る」をテーマに、若年性アルツハイマーを発症した妻の介護経験を持つ西村氏を講師に招き、家族としての気持ちの葛藤や介護を通して学んだ気づきなどを医療・介護関係者へのメッセージとしてお話ししていただきました。

市内の医療・介護職32名が参加されました。参加された方からは、「ご家族の話をなかなかじっくり聞けることがないので率直な思いを聞くことができてよかった。今後の仕事に活かしていきたい。」などの感想をいただいています。

第1回研修会の様子

平成29年度 第4回在宅医療・介護連携研修会

平成30年3月7日に第4回在宅医療・介護連携研修会が開催されました。

「認知症高齢者と薬剤」をテーマに、セコメディック病院で認知症看護認定看護師として従事されている伊藤氏を講師に招き、レクチャーとグループワーク形式で実施しました。

第4回研修会の様子

平成29年度 第3回在宅医療・介護連携研修会

平成30年2月1日に第3回在宅医療・介護連携研修会が開催されました。

「自立支援型地域ケア会議」をテーマに、千葉県リハビリテーションセンター 地域連携部長 田中康之氏を講師に招き、講義および模擬地域ケア会議を行いました。

第3回研修会の様子

平成29年度第2回在宅医療・介護連携研修会

平成29年12月19日に第2回在宅医療・介護連携研修会が開催されました。

医療職・介護職共に関心の高い「摂食嚥下」をテーマに、新八千代病院の摂食嚥下外来専門職によるレクチャーの後、摂食嚥下障害のある方の事例をもとに多職種連携のあり方についてグループワークを行いました。

第2回研修会の様子

平成29年度第1回在宅医療・介護連携研修会

平成29年9月27日に第1回在宅医療・介護連携研修会が開催されました。地域包括ケアシステム構築におけるリハビリ専門職の役割、自立支援につながるケアマネジメントのポイントについて、講義とグループワークを通して学びました。

第1回研修会の様子

平成29年度在宅医療・介護連携研修会の開催に向けて

今年度から市内の医療職・介護職の方々に呼びかけて、研修企画ワーキングを立ち上げました。医療と介護の顔の見える関係づくりにつながる研修会の企画を、ワーキングメンバーが中心となって検討しています。

研修企画ワーキングの様子

ワーキングの様子

平成28年度第4回在宅医療・介護連携研修会

「訪問歯科診療の実際」をテーマに、竜角寺歯科医院の菊地院長を講師に招き、訪問歯科診療の内容や摂食・嚥下障害について学びました。

第4回研修会の様子

平成28年度第3回在宅医療・介護連携研修会

「入退院時支援」をテーマに、市内外4か所の病院の医療ソーシャルワーカーを招き、院内の入退院支援の体制について紹介していただきました。また、参加者と入退院支援の課題について意見交換も行いました。

平成28年度第2回在宅医療・介護連携研修会

「高齢者救急の現状と課題」をテーマに、西白井消防署 中村救急救命士を講師に招き、市内の医療・介護関係者を対象に開催しました。

第2回研修会の様子

平成28年度第1回在宅医療・介護連携研修会

「薬剤師と考える認知症支援」をテーマに、セコメディック病院認知症看護専門看護師の伊藤氏を講師に招き、市内薬局の薬剤師を対象に開催しました。

第1回研修会の様子

平成27年度第3回多職種合同研修会

平成27年12月17日、「在宅療養における薬剤師の役割」をテーマに第3回多職種合同研修会が開催されました。

平成27年度第2回多職種合同研修会

平成27年9月30日、リハビリテーションをテーマに第2回多職種合同研修会が開催されました。高齢者の自立支援を考えていくうえで大切なリハビリテーションの視点について学び、訪問リハビリ業務の実際についてご紹介いただきました。

平成27年度第1回多職種合同研修会

第1回目の研修会が、平成27年6月11日に保健福祉センターにて開催されました。千葉県千葉リハビリテーションセンター地域連携部の田中康之部長を講師に招き、「一緒に作ろう 白井の地域包括ケア」と題して、ご講演いただきました。

当日は、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・理学療法士・作業療法士・介護職員・ケアマネジャーといった医療と介護に関わる様々な職種95名の方々にご参加いただきました。

講師の田中康之先生
研修会の様子

平成26年度第3回「在宅医療の実際、模擬地域ケア会議」

第3回は、「在宅医療について・模擬地域ケア会議」というテーマで、白井市で在宅医療に熱心に取り組まれている、医療法人社団誠悠会もりや内科・呼吸器科クリニックの医師、江間先生(医師)に講演をいただきました。


もりや内科・呼吸器科クリニックにおける在宅医療の取り組みのほか、近隣の現状や感じている課題、ケアマネジャーにお願いしたいことなどについてお話いただきました。

「地域包括ケアシステムの構築には市町村等が地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げる必要があります。白井市の医療資源は限られていますが、地域の機関を有機的に結び付けて合理的なシステムを協力して構築していきましょう」との提言をいただきました。


 

平成26年度第2回「認知症について考えよう」

第2回は、「認知症支援について考えよう」と題して、医療法人社団柏水会初石病院唐崎院長に講演をいただきました。

講演終了後には、地域包括支援センターから、平成27年度の白井市の認知症施策の取り組みについて説明をさせていただきました。

 

平成26年度第1回「地域包括ケアシステムを知ろう」


 第1回は、「地域包括ケアシステムを知ろう」と題し、三菱UFJリサーチ&コンサルティング 経済・社会政策部社会政策グループ長主任研究員岩名礼介氏に講演をいただきました。

岩名先生は、地域包括ケアシステムのあり方を検討してきた厚生労働省が主管する「地域包括ケア研究会」の事務局を統括するなど、地域包括ケアシステムの概念に精通しておられます。

「医療と介護の連携の前に考えておくべきこと」と題し、地域包括ケアシステムに関する基本的な考え方や潮流について、ご講演いただきました。

 「地域包括ケアシステム」は量ではなく、質=統合で考える、人口減少社会を前提に、各自の役割をアップグレードしたり、専門職のロールシフトにより人員を確保する必要がある、など、地域包括ケアシステム構築に向けてもつべき認識を、明瞭にレクチャーしていただきました。

当日は、医師・歯科医師・薬剤師・理学療法士・医療相談員・看護師・ケアマネジャー・サービス提供責任者・介護職員・社会福祉協議会相談員、等々、医療と介護の専門職が45人参加。講演終了後には、グループに分かれ、多職種交流会を行いました。

平成26年度多職種合同研修に関するレポートは以下のとおりです。

この記事に関するお問い合わせ先

福祉部 高齢者福祉課 地域包括ケア推進係
〒270-1492 千葉県白井市復1123番地
電話番号:047-497-3484
ファックス:047-491-3551
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