しろい保育みらいビジョン

今後の市の保育施策の方針と取組を定める「しろい保育みらいビジョン」を策定しました。

市では、市の保育施策の推進に当たり、令和5年度から6年度にかけて「公立保育所の役割及び体制検討委員会」を設置し、今後の進めていくべき取組について検討してきました。 昨年10月に委員会からの提言が出され、これを受けた今後の市の保育施策の方針と取組を定める「しろい保育みらいビジョン」を令和7年9月に策定しました。

 

策定の背景と目的

近年、保護者の就労形態や価値観の変化に伴い、保護者が保育施設に求める保育時間帯や保育形態は多様化しており、保育施設は、これらのニーズに的確に対応していくことが求められています。

また、社会情勢の変化に伴い保育ニーズが増加する一方で、全国的な保育人材不足により白井市の保育施設においても様々な課題が生じています。

このビジョンは、多様化する保育ニーズへの対応や市の保育の課題解決を効果的、効率的に進めるとともに、市全体の保育の質の向上を目指すものです。

期間

令和8年度から令和17年度までの10年間

白井市の保育施設がめざす姿「みんながもっと通いたくなる園」

本ビジョンの推進に当たって「白井市の保育施設がめざす姿」を定めます。

・こどもたちが、もっと笑顔になれる場所

・保護者が、もっと安心して預けられる場所

・保育士が、もっと楽しく保育できる場所

白井市のすべての保育施設がこんな場所になってほしいという願いを込めています。

めざす姿を実現するための3つの柱

保育の質の向上

公立園を市の保育施設の基幹園と位置づけ、市の保育施策の中心的拠点として、関係機関との連携のもと、市全体の保育の質の向上のための取組を進めていきます。

また、保護者の利用しやすさの向上と保育士の負担軽減のため、保育分野のICT化を推進します。

【主な取組】

・私立園に対する相談・支援・助言

・市内全園を対象とした研修の実施

・公立園における土曜日の開所時間の延長

線引きのない保育(幼児教育)の推進

児童が、保護者の就労の有無にかかわらず幼児教育を受けられるよう、幼児教育と保育を一体的に提供する体制の整備を推進します。

また、児童が、障がい、疾病の有無にかかわらず、それぞれに必要な支援や幼児教育を受けることができる環境を整備します。

【主な取組】

・保育所、幼稚園の認定こども園への移行を推進

・児童発達支援事業所を併設した療育と保育を一体的に実施する施設の整備

・私立園における特別な支援を要する児童の受入れの推進

未就園児とその保護者に対する支援

こども誰でも通園制度の実施、地域子育て支援拠点事業や一時保育事業の強化により、孤立しがちな保育施設等を利用していない家庭も含めてすべての子育て家庭が安心して子育てできる環境を整備します。

【主な取組】

・こども誰でも通園制度の実施

・一時保育事業の強化・充実

・未就園の障がい児等に対する集団生活体験の機会の提供

3つの柱を下支えするための取組

保育人材の確保

めざす姿の実現に向けた取組を推進するため、保育の担い手を確保、育成する仕組みを整備します。

また、保育士の処遇改善や働きやすい環境づくりにより、保育士の離職防止のための取組を推進します。

【主な取組】

・保育士を目指す学生等の就学資金支援

・子育て支援員研修の実施

・保育士の処遇改善の推進

公立保育所の一部民営化

清水口保育園を民営化することで、正規職員の保育士を南山保育園、桜台保育園の2園に集約して公立保育所の正規職員不足を解決するとともに、保育の質の向上に関する取組を推進するための人材を確保します。

また、民営化により市の財政負担が軽減されるため、その軽減分を本ビジョンに定める各取組を推進するための財源にします。

【民営化の概要】

・民営化する園 清水口保育園

・民営化の時期 令和10年4月(予定)

・民営化園の定員 概ね100名程度

【民営化園の機能】

・児童発達支援事業所の併設による保育と療育の一体的実施

・医療的ケア児の受入れ

・地域子育て支援拠点及び一時保育の実施

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

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