早生まれって、損かな?得かな?
だんだんと昼も長くなり、少しずつ春の訪れを感じる季節になりました。パパママさんもお子さんたちも、新年度を楽しみにお過ごしの時期かと思います。
そんな春に向かって季節が進む嬉しいこの時期ですが、この時期(1月1日から4月1日まで)に生まれたお子さんは「早生まれ」と言われることがありますよね。
いつもは気にしてなくても、たまに周囲の皆さんからの「早生まれだといろいろ損だよね。」や、逆に「早生まれだと入園までの時間が短いから得だよね。」などの一言に、何となくモヤモヤすることがあるかもしれません。もちろん、悪気があっての一言ではないのはわかっているけれど、早生まれって損なのかな?得なのかな?
そこで今回は「早生まれのお子さん」について考えてみたいと思います。

どんぐりさんの背比べなら微笑ましいですが。。。

子どもの成長の背比べは、やっぱり気になりますよね。
そもそも「早生まれ」とはどういう意味の言葉でしょうか。早生まれとは「1月1日~4月1日に生まれたことや、その人のこと」をさします。
その由来は、同じ学年の他のお子さんより「生まれてから入園・入学するまでの期間が早い」ことから。または、4月から翌年3月の「年度」ではなく、1月から12月の「年」の中で見て、早い、遅いと比べているともいわれています。同じ年生まれでも、1月1日から4月1日までに生まれた子どもは、4月2日以降に生まれた子よりも1年早く小学校に入学するから「早い」となるのですね。
同じ学年の他のお子さんより遅く生まれたのにどうして?と感じますが、そういう理由があったのですね。また、今回のお話とはちょっとずれるので割愛しますが「なぜ4月1日生まれのお子さんは前年度の学年なのか?」についても、ちょっと調べるとかなり深掘りできそうな理由がありました。
では今回のテーマに戻って、早生まれのお子さんの子育てについて考えてみたいと思います。せっかくですので、早生まれのお子さんならではの、子育ての中でのメリットについて挙げてみました。
・先輩のパパママさんが多くって、相談しやすい!
妊娠・出産・育児の長い時間。順調にいくことばっかりではないのは、今これを読んでいただいているパパママさんたちは実感されていることと思います。例えば離乳食やトイレトレーニングなど、ひとつひとつが手探り状態ですよね。
そんな時に、早生まれのお子さんのパパママさんにとっては「ちょうどそれを体験したばかりの先輩パパママさんたちに相談できる!!」というのは、一番のメリットだと思います。こんな方法がお薦め、またはこんなアイテムが便利だったなどの「まさにリアルな情報」を教わることができるのは、やはり早生まれならではのメリットですね。
・早く集団に入ることができる!
子どもたちがそれぞれ保育園や幼稚園に入るタイミングを考えると、早生まれのお子さんは同じ学年の他のお子さんよりも「早く集団に入って生活する体験をすることができる。」のもメリットです。早く集団に入れることを心配されるパパママさんも多いかと思いますが、大丈夫です。先生方も集団の中でお子さんたちそれぞれの成長を見守ってくださいますし、何より「お子さんの成長する力」は大きいです。お子さんが、お友だちや先生方と過ごす中で成長していく姿を、見守ってあげてくださいね。
・子どもにとって、目の前にお手本がいてくれる!
ご家庭という護られた環境から、園生活という集団の中に入る時。早生まれのお子さんにとっては「目の前にお友だちというお手本がいてくれる。」のはやはり心強いことです。お子さんが言葉や周囲との関わり方などを学んでいくときに、目の前のお友だちとのやり取りが一番の体験になります。
「他のお子さんができることがまだできない。」のは「他のお子さんからじっくりと学ぶことができる。」ことでもあります。何よりも、子どもたちは他のお友だちを見てまねっこすることが大好き!クラスの中に身近なモデルさんがいてくれることで、初めてのことでも安心して「自分もやってみたい!」という気持ちにつながるかもしれませんね。
・子育てがしやすい季節に合わせて成長してくれる!
冬に産まれたお子さんを外に連れ出せるようになる生後2~3か月頃は、ちょうど春を迎えて外出がしやすくなる季節と重なります。また、離乳食を始めて「そろそろ外でも食べさせる必要があるかな?」となる生後8か月頃は、真夏も過ぎて少し食中毒などのリスクも下がってくる時期です。実は冬に産まれたお子さんは、子育てがしやすい季節に成長してくれるのですね。

なかなか追いつけないこともありますが

みんなで手をつないで進むこともできますね
ここまで、早生まれのお子さんならではのメリットについてあげてみました。
毎日の子育ての中で、我が子が周囲のお子さんと一緒に遊んだり過ごしたりしている様子を見て「早生まれだと、同じクラスのお友だちに比べてまだまだ幼くって。」と心配になることもありますよね。でも改めて調べてみると、生まれた季節、そして周囲のお友だちとのやり取りなど「実は早生まれのお子さんは恵まれている。」点もたくさんあるのだと、改めて私コーディネーターも学び直しました(実は我が子も2月末生まれです)。
子育てをしていると、ついつい周囲のお子さんと比べてしまって「同じ学年のみんなができているのに、どうしたらいいのかな?」と心配になることも多いかもしれません。そんなときは「1か月前の我が子、半年前の我が子」と比べてみてくださいね。きっと、我が子の成長にびっくりすることと思います。
それぞれのお子さんの伸びようとする力を大切に、子育ての時間を楽しんでくださいね。それでもちょっと気持ちが落ち込んでしまった時には、子育て支援施設の先生方や、私たち子育て支援コーディネーターに気軽に話してみてください。いつでも、お待ちしています。
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更新日:2025年04月02日