牧士川上家資料(市指定文化財)
陣羽織
砲弾
種 別
有形文化財(歴史資料)
所在地
富塚
概要
富塚地区の川上氏の祖は里見氏の臣といわれ、寛永十四年(1637年)には既に名主になっていました。天明年間(1781から89年)には旗本の遠山氏の用人格となり、寛政三年(1791年)当時には知行所八か村の総代名主でもありました。また知行遠山氏からは苗字帯刀が許されていました。寛政五年(1793年)以降になると、代々小金牧の牧士を勤めるようになり、その資料が現在まで伝世されています。
現在、その一部は「小金牧の牧士資料」として県指定文化財になっていますが、それ以外にも川上家には、牧士の資料や名主としての古文書類、牧周辺での林業関係資料、幕末動乱期の陣羽織・砲弾などの資料、明治期の行政資料などの近代資料など、本地域の、また小金牧の歴史を考える上で貴重な資料が多く残されています。
平成26年3月25日付で古文書や肖像画、鎖帷子(くさりかたびら)、刀剣類など新たに751点が追加指定され、総計で14,816点が資料群として一括指定されました。 小刀(逆刃刀) もその内の1点です。
原則非公開ですが、現在、その資料の一部は白井市郷土資料館で展示されています。
用語解説
牧士 (もくし)
徳川幕府の御用牧の管理を任された地元の有力農民で、苗字帯刀、乗馬、鉄砲の所持が許され、馬を守るために害獣駆除なども行いました。
名主 (なぬし)
地域によっては庄屋とも呼ばれる。村の代表者。村役人。村内の民政をつかさどった。
知行所 (ちぎょうしょ)
旗本(徳川将軍直属の武士)の領地。
小金牧 (こがねまき)
現在の松戸市を中心に白井まで広がっていた江戸幕府の御用牧。
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更新日:2021年03月01日