有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)について

有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、国内外において製造、使用等が規制されています。

有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)とは

PFOS、PFOAは撥水性、撥油性等の性質を有していることから、これまで幅広い用途で使用されてきました。

【主な用途】

  • PFOS:半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤 等
  • PFOA:フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤 等

※通常家庭で使われている住宅用消火器にはPFOS、PFOAを含有しているものはありません。また、フライパンや撥水スプレー等に用いられるフッ素樹脂は、PFOS、PFOAとは別の物質です。

千葉県における水質調査状況

国は令和2(2020)年5月28日、PFOS・PFOAを人の健康の保護に関する要監視項目に位置付け、公共用水域及び地下水における指針値(暫定)を1リットルあたり50ナノグラム(50ng/L、PFOSとPFOAの合計値)に定めました。

千葉県では、令和3(2021)年度から、「要監視項目」として水質測定計画に位置付け、河川などのPFOS・PFOAの調査を実施しています。

詳細については、以下のリンク先(千葉県ホームページ)を御覧ください。

金山落におけるPFOS・PFOAの追加調査について

千葉県と柏市が連携し、令和6年3月11日に金山落本川及び合流する水路の計11地点においてPFOS・PFOAの調査を実施しました。

なお、今回調査した金山落及び合流する水路については、飲用に供する水源としての利用がないことから、健康に悪影響をもたらすものではありません。

 

1 調査日

令和6年3月11日(月曜日)

2 調査地点・結果

県:金山落本川4地点、白井市域から金山落に合流する1地点

柏市:柏市域から金山落に合流する水路6地点

調査地点図、結果の詳細については、以下のリンク先(千葉県ホームページ)を御覧ください。

3 今後の対応

白井市では、暫定目標値の超過が確認された金山落沿いの井戸の所在調査を行うとともに、井戸の水質検査を実施する予定です。

 

白井市内における地下水の有機フッ素化合物の調査結果

千葉県の金山落(調査地点:名内橋)の水質調査において、水質汚濁に係る環境基準の「要監視項目」に位置づけられている有機フッ素化合物のPFOS及び PFOAが暫定的な目標値(PFOS及びPFOAの合算値で50ng/L)を超えている状況です。

金山落(名内橋)周辺においては、地下水(井戸水)を飲料水として利用している市民がいることから、名内橋付近と平成19年度の県の調査で高い数値であった地点(白井市西白井と柏市藤ヶ谷の境界)付近の井戸を市民の協力のもと、令和5年12月に2箇所の地下水(井戸水)の調査を実施しましたので、調査結果を報告します。

〇調査方法

固相抽出-LC/MS/MS法(厚生労働省の水道水質基準)

〇飲用水の基準

PFOS及びPFOAの合算値で50ng/L(厚生労働省)※

〇調査結果

地点A(今井):1ng/L(PFOS及びPFOAの合算値)

地点B(西白井):定量下限値未満(PFOS及びPFOAの合算値)

〇今後の対応

今後も国や県と情報を共有する等、連携や情報収集に努めます。

市民の健康及び安全を守る観点から、継続してPFOS及びPFOAの調査を行います。

結果は都度ホームページ等で公表します。

※体重50キログラムの人が水を一生涯にわたって毎日2 L飲用したとしても、この 濃度以下であれば、人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準。

(環境省作成:「PFOS、PFOAに関するQ&A集」より)

1ng/Lとは、水1Lあたり10億分の1gの物質が溶解していること。

この記事に関するお問い合わせ先

市民環境経済部 環境課 環境保全係
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