富士山等の噴火に伴う降灰への備え

富士山が噴火した場合、市内に火山灰が降る可能性があります。降灰による影響を知り、降灰に備えましょう。

降灰によって生じる主な影響の一覧

降灰によって生じる主な影響の一覧
鉄道 微量の降灰で地上路線の運行が停止する。大部分が地下の路線でも、地上路線の運行停止による需要増加や、車両・作業員の不足等により運行停止や輸送力低下が発生する。また、停電エリアでは地上路線、地下路線ともに運行が停止する。
道路 乾燥時10cm以上、降雨時3cm以上の降灰で二輪駆動車が通行不能となる。当該値未満でも、視界不良による安全通行困難、道路上の火山灰や、鉄道停止に伴う交通量増等による、速度低下や渋滞が発生する。
航空 降灰が0.4mm以上になると滑走路等の徐灰が検討され、2mm以上になると徐灰が必要とされ、徐灰作業が行われるまでの間、滑走路が利用不可。大気中に火山灰が存在する空域では、航空機は迂回等の措置が必要。
物資 一時滞留者や人口の多い地域では、少量の降灰でも買い占め等により、店舗の食料、飲料水等の売り切れが生じる。道路の交通支障が生じると、物資の配送困難、店舗等の営業困難により生活物資が入手困難となる。
電力

降雨時0.3cm以上で碍子(がいし)の絶縁低下による停電が発生する。数cm以上で火力発電所の吸気フィルタの交換頻度の増加等による発電量の低下が生じる。電力供給量の低下が著しく、需要の抑制や電力融通等の対応でも必要な供給力が確保しきれない場合は停電に至る。

●碍子とは…鉄塔や電柱で電線等を支持するとともに、鉄塔や電柱と電線等との間の絶縁性を保つ器具

通信

噴火直後には利用者増加により電話がつながりづらくなる。降雨時に、基地局等の通信アンテナへ火山灰が付着すると通信が阻害される。停電エリアの基地局等で非常用発電設備の燃料切れが生じると通信障害が発生する。

上水道 原水の水質が悪化し、浄水施設の処理能力を超えることで、水道水が飲用に適さなくなる、または断水となる。停電エリアでは、浄水場及び配水施設等が運転停止し、断水が発生する。
下水道 降雨時、下水管路(雨水)の閉塞により、閉塞上流から雨水があふれる。停電エリアの処理施設・ポンプで非常用発電設備の燃料切れが生じると下水道の使用が制限される。
建物 降雨時30cm以上の降灰量で木造家屋が火山灰の重みで倒壊するものが発生する。体育館等の大スパン・緩勾配屋根の大型建物は、積雪荷重を超えるような降灰重量がかかると損壊するものが発生する。5cm以上の降灰量で空調設備の室外機に不具合が生じる。
健康被害

降灰による健康被害としては目・鼻・のど・気管支等に異常を生じることがある。呼吸器疾患や心疾患のある人々は症状が増悪するなどの影響を受ける可能性が高い。

※ 首都圏における広域降灰対策ガイドライン 令和7年3月(内閣府) 抜粋(一部改変)

平時からの準備

・地震対策では1週間分の備蓄が推奨されているが、降灰対策においては、噴火や降灰の影響の長期化等の可能性もあることから、地震等対策と同様のものを可能であればそれ以上の期間分、備蓄を行うことが望ましい(富士山の宝永噴火では2週間噴火が継続した。)。

・特に、要配慮者のいる世帯においては、降灰時の移動の困難さや暑さ・寒さ対策等の配慮の観点から、物資・燃料等を多めに備蓄しておくことが重要。

・降灰時に屋外で活動する場合には、防塵マスクや防塵ゴーグル等の降灰対策品を装着することが望ましい。また、火山灰の除去や清掃に際しては、清掃用の器具(ほうき、スコップ、シャベルなど)も準備しておく必要がある。

※首都圏における広域降灰対策ガイドライン 令和7年3月(内閣府)抜粋(一部改変)

降灰が予測される状況や降灰中の対策

・ドアや窓を閉める。

・湿ったタオルをドアの隙間や通気口に置く。隙間風が入る窓にはテープを張る。

・壊れやすい電化製品にカバーをして、周囲の火山灰が完全になくなるまでカバー を外さない。

・下水がつまらないように、雨どいや配水管を排水溝からはずす。排水溝もつまら ないように、火山灰と水が地面に流れるような状態にする。

・降灰中は、外出はなるべく控え、帰宅時は、うがい、手洗い、洗顔等を行う。

・マスクやハンカチ、もしくは衣類で鼻と口を覆う。

・コンタクトレンズは付けない。

・可能な限り自動車の運転は避ける。

※降灰への備え 事前の準備、事後の対応(独立行政法人 防災科学技術研究所)抜粋(一部改変)

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