叱る?怒る?どうしたら伝わるかな?

だんだんと、春の足音がハッキリと聞こえ始めましたね。暖冬だったこともあり、桜のつぼみもどんどんと大きくなっています。令和5年度もまもなく終わりますが、パパママさんもお子さんたちも、4月からの新生活への準備は進んでいますか?

さてさて、本日は子育ての中でもパパママさんが難しいと感じる分野ナンバーワン!「子どものしつけ『叱り方』」について考えてみたいと思います。

ここでいう「しつけ」とは、お子さんが社会に出た時に困らないように、生活習慣の自立を促したり、他人とのかかわり方やルール、マナーを教えることです。

お子さんのことを大切に思い、健やかに成長してほしいからこそ、ついつい大きな声を出してしまうこともありますよね。でも後で振り返ってお子さんの寝顔を見ながら「あぁ、怒りすぎてしまったなぁ。でも、きっとこの子には伝わらなかっただろうなぁ。」と反省したことのあるパパママさんも多いのでは?恥ずかしながら、私コーディネーターも毎日のように反省中です。

では「怒る」と「叱る」の具体的な違いって何なのでしょうか?どうしたら、お子さんたちの成長につながるような叱り方ができるのでしょうか?この1年間のまとめの意味を込めて、今回はこの子育ての難問に挑戦してみたいと思います。

 

真剣に叱るお父さんと子どものイラスト

子どものためを思って、言い聞かせているつもりでも。。。

お母さんが叱っても子どもには伝わっていないイラスト

子どもにはなかなか伝わりませんよね。

 

最初に「怒る」と「叱る」ってどう違うのでしょうか?育児書などでは「怒るのではなく、叱りましょう。」とよく書かれていますが、その違いってどこにあるのでしょうか?ちょっと調べてみました。

改めて「怒る」「叱る」それぞれの漢字を見ると、「怒る」には心(感情)が「叱る」には口(言葉)が入っていますね。なるほど、よく言われている

「怒る」=「感情的に自分の怒りを相手にぶつけてしまうこと」

叱る」=「相手のためを思い、注意や説明を相手に伝えること」

この違いををしっかりと「怒る」と「叱る」という漢字は教えていてくれていたのですね。

 

ぷんぷん怒っているママのイラスト

どうして怒らせることばかりするの?

怒っているママと震える子どものイラスト

大声で怒るだけでは、子どもはこわがるばかり。。。

 

パパママさんが感情的になってしまうと、お子さんにわかるように説明しているつもりでも「怒られている」とお子さんは感じてしまい逆効果なのですね。

それでは「叱る=お子さんのために、注意や説明をする」を意識して、お子さんにパパママさんの気持ちを伝えるコツを考えてみたいと思います。

 

1 その場で伝える

お子さんがまだ小さいと、後から注意してもお子さんはその原因を覚えていられないので「どうして注意されているか」が伝わりません。またお子さんがある程度大きくなると、後からの注意はいわゆる「蒸し返し」になってしまい、お子さんにパパママさんの気持ちが伝わりにくくなってしまいます。パパママさんが気が付いたら、その場で!が親子ともに気持ちがこじれません。

 

2 わかりやすく、短く!

お子さんにもわかりやすいように「どうしてその言動はNGなのか?」をなるべく短く伝えましょう。「今はご飯だから、みんなと一緒に座ろうね。」や「駐車場では、車が危ないから手をつなごうね。」などのように、短く説明してその場で望ましい言動を伝えましょう。

「急に走っちゃだめでしょ!!」と怒るより「手をつないで一緒に歩こうね。」と伝えるほうが、どうしたらいいのかお子さんもわかりやすいですよね。「どう伝えたらこの子にわかってもらえるかな?」と一息ついてから伝えるように、ちょっとだけ深呼吸をしてみてください。

 

3 お子さんの目をしっかり見て、声のトーンをいつもと変えて話す

伝えるときはお子さんと同じ目線へ腰を落として、しっかりお子さんの目を見て話すことで「今あなたに大切なことを伝えている。」ということを、お子さんにわかってもらいましょう。

ゆっくりと、いつもより声のトーンを低くして話すように意識しながら説明してみてください。お子さんにより伝わりやすくなるのと、パパママさんにとってもご自身の感情を落ち着かせる効果があります。

 

4 あれもこれも、と蒸し返さない

一度注意し始めると、お子さんの態度によってはパパママさんも感情が昂ってしまうことがあると思います。そうするとついつい「昨日も〇〇のことで注意したでしょう!?」みたいにしつこく「怒って」しまいがち。でもそれだと、お子さんにとっては嫌な記憶の蒸し返しになってしまいます。

「今は何について伝えたいのか?」を忘れずに、ポイントを一つに絞ってお子さんに説明しましょう。

 

5 夫婦で同時には𠮟らない

これもよく言われますが「父と母から同時に叱られる」体験は、お子さんにとってはかなり心のダメージが大きくなってしまうことが多いです。

なかなか難しいですが、どちらかはお子さんのフォローをしながら「どうしてパパ(ママ)は注意したのか?これからお子さんには何に気を付けて欲しいのか?」をお子さんに説明できたらいいですね。

 

6 「感情的に言い過ぎた」と思ったら、子どもに謝りましょう

親も神様ではありません。「言い過ぎた」や「親子の仲がこじれてしまったなぁ」と反省することもあると思います。そんなときは、こちらからきちんとお子さんに謝って歩み寄りましょう。自分が親としてまだまだ成長中であることをお子さんに伝えて、親子で納得して「これからも一緒に注意しながらやっていこうね。」と説明して、仲直りできたらいいですね。

親子げんかしている父と息子のイラスト

叱ったときに、けんかになっても。。。

仲直りした母と息子のイラスト

お互いの気持ちを伝えて、成長できる親子でありたいですね。

 

改めて調べてみると「叱る」ことは本当に難しくて、どう我が子に説明して注意をすればいいのか、これまで培った親としての力が試される場面なのだと痛感しました。

この1年間で、お子さんは心身ともにどんどん成長されたことと思います。そしてもちろん、パパママさんもお子さんに負けないくらい「パパとして、ママとして」成長をされていると思います。

お子さんとの毎日の中でつい爆発しそうになったら、逆にそれはパパママさんもお子さんも、さらに成長するチャンスです。ぜひいったん深呼吸して、お子さんと改めて向き合ってみてくださいね。

 

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