帯状疱疹ワクチンの定期接種について

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、主に小児期に水痘にかかったときに体の中に潜伏したウイルスが再活性化することにより引き起こされる発疹性の病気です。
発症すると、体の左右どちらかの神経に沿って、ピリピリとした皮膚の痛みや違和感、水ぶくれを伴った赤い発疹が帯状に現れ、強い痛みを伴います。

合併症の一つに「帯状疱疹後神経痛」があり、その痛みにより日常生活に支障をきたすこともあります。

発症は70歳代に多く、とくに80歳までに約3人に1人が発症するといわれ、予防接種は帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

接種の受け方

郵送された予診票、マイナ保険証又は資格確認証(本人確認のため)をご持参のうえ、医療機関でお受けください。

予約が必要な場合もありますので、予め医療機関にご確認ください。

帯状疱疹ワクチン定期予防接種が可能な市内の医療機関(PDFファイル:79KB)

予診票の交付について

対象年齢の人には2025年5月下旬に、予診票(1回分のみ)を送付しています。

不活化ワクチンの接種を希望される方へ

不活化ワクチンは2回接種が必要です。2回目の接種をする前に以下の方法で予診票を受け取ってから接種をしてください。

〈市内医療機関で接種する場合〉

接種時に医療機関で2回目の予診票を受け取ってください。

〈市外医療機関で接種する場合〉

健康課(497-3495)へ問い合わせてください。2週間程度で予診票を送付します。

実施期間

令和7年6月1日から令和8年3月31日まで医療機関の休診日を除く

実施期間内でも、ワクチンの在庫やその他医療機関の都合で実施できない場合があります。事前に医療機関にご確認ください。

令和7年度の対象者

1.65歳の人

2.60歳以上65歳未満の人であって、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する人(※1)

3. 当該年度内に70、75、80、85、90、95、100歳(※2)になる人も対象となります。 令和7年度から5年間の経過措置として、

※1:申請により、予診票の交付となりますので、健康課までご連絡ください。

※2:令和7年度に限り、100歳以上の人は全員対象となります。

令和7年度対象者の生年月日一覧
対象年齢 生年月日
65歳 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生まれ
70歳 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生まれ
75歳 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生まれ
80歳 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生まれ
85歳 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生まれ
90歳 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生まれ
95歳 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日生まれ
100歳 大正14年4月2日~大正15年4月1日生まれ
101歳以上 大正14年4月1日以前生まれ

注意

・帯状疱疹の発症予防として水痘ワクチンまたは帯状疱疹ワクチンをすでに接種済みの人は、定期接種の対象外です(自費接種を含む)。

・対象となる人で、令和7年4月・5月に接種をした場合は健康課までお問合せください。

・帯状疱疹に罹患したことのある人も定期接種の対象となります。

・定期接種の対象者が、既に任意接種として不活化ワクチンを接種した場合は、残りの1回を定期接種として接種できます。

帯状疱疹ワクチンの種類

帯状疱疹ワクチンには2種類あり、接種方法や効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

ワクチンの特徴

種類 生ワクチン(ビケン)

不活化ワクチン(シングリックス)

接種方法 皮下に接種 筋肉内に接種

接種回数と間隔

1回

2ヵ月以上の間隔をあけて2回(※1)

自己負担額(※2)

病院の設定金額から

 3,861差し引いた額

病院の設定金額から

5,000円差し引いた額

接種できない人
 
病気や治療により免疫が低下している人 免疫の状態にかかわらず接種可能

●明らかに発熱(37.5℃以上)している人

●重篤な急性疾患にかかっている人

●注射の成分等によりアナフィラキシーショックを起こしたことがある人

●その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した人

接種に注意が必要な人

輸血やガンマグロブリンの注射を受けた人は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた人(治療後6か月以上置いて接種してください)

筋肉内に接種するため、血小板減少症や凝固障害を有する人、抗凝固療法を実施している人

●心臓、じん臓又は呼吸器、肝臓や血液、その他の慢性の病気で治療を受けている人

●けいれんを起こしたことのある人、免疫不全で治療をしている人

●注射の成分にアレルギーがある人、薬剤でアレルギーを疑う反応を起こしたことがある人

※1:病気や治療により、免疫の機能が低下したまたはする可能性がある人等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。

※2:生活保護受給者の人は無料で接種できます。接種を受ける前に予診票を健康課へお持ちください。

 

帯状疱疹に対するワクチンの予防効果

種類

生ワクチン

不活化ワクチン

接種後1年時点

6割程度

9割以上
接種後5年時点 4割程度 9割程度
接種後10年時点 - 7割程度

※帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、不活化ワクチンは9割以上と報告されています。

副反応について

帯状疱疹の予防接種後に、体内で免疫ができる過程で様々な症状(副反応)が生じることがあります。

主な副反応の発現割合

  水痘ワクチン 帯状疱疹ワクチン
70%以上 疼痛*
30%以上 発赤* 発赤*、筋肉痛、疲労
10%以上 そう痒感*、熱感*、腫脹*、疼痛*、硬結* 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上 発疹、倦怠感 そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛

*:ワクチンを接種した部位の症状

その他、非常にまれにアナフィラキシーなど、重篤な副反応が現れることがあります。

出典:厚生労働省ホームページ

ワクチン接種後に副反応が現れた場合の対応

・ワクチン接種後に身体に何らかの異常が発生した際は、まずは接種した医療機関やかかりつけ医に相談してください。

意識障害、呼吸困難等の重篤な症状の場合は、119番へ救急要請してください。

 

予防接種によって健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度による補償を受けることになります。

詳細については、以下の【予防接種健康被害救済制度について】をご確認ください。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

健康子ども部 健康課 保健予防係
〒270-1492 千葉県白井市復1123番地
電話番号:047-497-3495
ファックス:047-492-3033
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