言葉の育ちについて
まだまだ残暑が厳しい時期ですが、パパママさんもお子さんたちも夏バテせずにお過ごしですか?
そんなお子さんと過ごす毎日の中で、お子さんと言葉でのやり取りがだんだんとできるようになってくると本当に嬉しいですよね。でも、私たちコーディネーターがパパママさんからお話を聞かせていただくと「言葉が遅いのが心配。」というご相談も多いです。
「言葉が出てくる時期は、お子さんお一人お一人で違う。」ということは、きっとパパママさんもお聞きになっていると思います。でもやっぱり、我が子のことだと心配ですよね。
そこで今回は「子どもの言葉の育ち」について考えてみたいと思います。

「はーい、おむつを替えようね。すっきりして気持ちいいね。」
赤ちゃんは、みんなからの言葉かけが大好きです。

喃語が出始めたら、どんどんまねをしてみてくださいね💛
乳児期
産まれてしばらくは、泣くことで不快感を伝えてくれる赤ちゃんですが、生後2・3か月頃から「あー」や「うー」など母音を伸ばした音を出せるようになります。そして生後半年近くになると「あぶぶ」や「だっだー」などの母音+子音の音も出せるようになっていきます。これが喃語といって、お子さんの言葉の育ちの始まりです。
この時期、言葉の育ちのためにパパママさんにお勧めしたいのが「お子さんの発語をまねしよう!」と「お子さんの様子を、どんどん実況中継してみよう!」です。
言葉を育てるためには周囲からの言葉かけが大切だけど、どう言葉をかけていいか悩んでしまうパパママさんも多いかと思います。最初は「お子さんの発語をそのまままねして、お子さんの顔をしっかり見ながらオウム返ししてあげる。」ようにしてみてください。お子さんは「やった!今の言葉をわかってもらえた!」と嬉しくなって、もっと声を出してみよう!という気持ちになります。
また、次第にお子さんの発音がしっかりしてきたり、指差しが見られるようになってきたら、お子さんの様子を「実況中継」してみましょう。例えば、お子さんがお外でわんちゃんを見て「あ~💛」と話してくれたら「あ~💛そうだねぇ。わんちゃんだねぇ、かわいいねぇ。」と「実況中継」してみてください。お子さんの言葉と気持ちを受け止めつつ、今お子さんが見ていることを実況中継してあげることで、お子さんとの言葉のやり取りが広がります。

子どもの言葉を聞くことが、言葉を育てる一歩です。

絵本の読み聞かせも「言葉の育ちの栄養」ですね。
幼児期
1歳を過ぎるころから、お子さんの言葉は喃語から単語へ、そして二語文へと育っていきます。
この時期には「手遊びなどで、身振り手振りといっしょに言葉を伝えていくこと。」と「お子さんが話す間はじっくり聞くこと。」がお勧めです。
身振り手振りがいっしょだと、お子さんはその言葉の持つ意味や気持ちを理解しやすくなります。たとえば「はいどうぞ」「ありがとう」のやり取りのときに笑顔で頭をペコリとすると「ありがとう」という言葉の持つ感謝の気持ちが伝わります。
また、お子さんがカタコトの言葉を話してくれているときには、ついつい正しい言葉を教えたくなるかもしれません。でも、そこはちょっとだけ我慢してみましょう。お子さんの目を見てあいづちを打ちながら「お子さん自身から出てくる言葉」を待ってみてくださいね。その繰り返しで、お子さんは言葉で話す楽しさを感じていきます。

お子さんの言葉の育つ順番を、左の図にまとめてみました。
特に最初の「聞く時期」は、お子さんがだんだんと言葉を話す時期になってもずっと続いていきます。お子さんは、周囲の皆さんからたくさんの「言葉のシャワー」を浴びることで、どんどん言葉とその意味を覚えていきます。同時に、今お話をしているパパママさんや周囲の皆さんが、自分にとって大切な存在だということも理解していきます。
ただ、言葉の育ちは個人差がとても大きいです。お子さんを見守りながら、もしどうしてもご心配なときは、園や子育て支援施設の先生方、健康課の保健師の皆さん方、そして私たち子育て支援コーディネーターにご相談くださいね。
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更新日:2025年08月18日