小金原のしし狩り資料(県指定文化財)

嘉永2年のしし狩りの際に使用された「色羽織」と「村小旗」

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種別

有形文化財(歴史資料)

所在地

復1148-8(白井市郷土資料館)

概要

 千葉県北西部に広がっていた小金原(こがねはら)では、江戸時代に幕府による「しし狩り」が4回行われ、周辺の村々から大勢の農民が勢子(せこ)として使役されました。その際、勢子世話役が幕府から拝領した「色羽織」と村々で作成した「村小旗」が中木戸地区の旧家に伝わっています。
 「色羽織」の背中には「セ」、「村小旗」には「人足九人 下総国印幡郡中木戸新田(しもうさのくにいんばぐんなかきどしんでん)」の文字がみえ、しし狩りに際して中木戸新田に9人の人足が割り当てられたことがわかります。材質はともに木綿で、色は植物染めの黄色の地に、黒色の文字が染め抜かれています。しし狩りの勢子は七手に分かれて配属されましたが、地黄文字黒は四の手の勢子が使用したものです。この色羽織と村小旗は中木戸新田が四の手で参加した嘉永2年(1849)に使用されたものとなります。

「色羽織」は縦95.5センチメートル、「村小旗」は縦81.0センチメートルです。

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