鷲神社本殿(市指定文化財)

(画像)鷲神社本殿(市指定文化財)その1

種別

有形文化財(建造物)

所在地

附指定

棟札1枚(銘 天保十三年)
石段1基(銘 宝暦八年)

概要

 木地区に所在し、延宝五年(1677年)に創建されました。現在の本殿は天保十三年(1842年)に竣工されたもので、棟札が残されており、建造時期のはっきりとわかる貴重な神社建築です。一間社流造、総ケヤキの素木造で、腰組は四手先の綺麗なものです。壁面は多数の彫刻で飾られ、木階側面の羽目板にまで狛犬を刻み、懸魚に代え雲文の彫刻を施すなど彫刻に富んだ、市内を代表する神社建築のひとつです。かつて旧暦九月の初酉の日には露店数十軒が出るなど、近隣の信仰を集めました。
 本殿と併せ、その建築年代を示す棟札、および石段(宝暦八年(1758年)造銘)についても関連資料として附指定しました。

(画像)鷲神社本殿(市指定文化財)その2

鷲神社本殿の彫刻

用語解説

棟札 (むなふだ)

工事の由緒、建築の年月、建築者または工匠の名などを記した木札。

一間社流造 (いっけんしゃながれづくり)

一間社: 正方形の建物で、各面が柱が2本、壁が1面で構成された社殿。柱間により三間社…となります。
流造 : 切妻造(ハの字形の屋根)の前側の屋根が、反りながら長く伸びて庇も兼ねた造りになっているもの。

素木造 (しらきづくり)

削った白木のまま何も塗っていない材木でつくられたもの。

附指定 (つけたりしてい)

指定文化財の重要な関連資料を付随して指定。

腰組 (こしぐみ)

廻縁等を支えるよう壁面から張り出し、縦横に交互に組んだ組み物(下写真)。

(画像)鷲神社本殿(市指定文化財)その3

四手先 (よてさき)

材を4回縦横に組んだ組み物。(上写真)

木階 (もっかい)

本殿正面の階段部分。

懸魚 (げぎょ)

屋根同士の合わせめ(妻)の飾りのひとつで、本来は火伏せの呪(まじない)として魚を吊るしたものらしいですが、大半は装飾板を吊り下げています。

 

 

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